非力
3匹目の子猫も虹の橋を渡ってしまった。
100g前後で生まれるはずなのにみんな70gもなかった。きっと未熟児だったのだろう。
出産を終えぺったんこになったお腹を改めて見ると母猫の痩せ方も尋常ではない。もうその姿だけでも泣けてくる。
他に何かしてあげられることはなかったのだろうか。
なんのために私はいたのだろう。
私の人生はいつもこうだ。
大切なもの、大切にしていくはずのものはいつも掌から零れ落ちる。
必死に抱えていても容易く風に攫われる。
置いていかれる私はいい。攫われた大切なものたちは少しでも幸せでいてくれただろうか。苦しくはなかっただろうか。私は少しでも彼らを幸せにすることができただろうか。